第 2号 子どもと学校の周辺で (その1) 「PTAとの遭遇」

皆さんは、初めて「小学生の親」になった時、戸惑いませんでしたか。

 「子どもが無事に小学生をやって行けるだろうか」って心配ですよね。

 親自身も喜びと不安が半分半分です。

 こじんまりとした保育園と違って、知らない人がいっぱいだし、わからないことだらけだし。

 そして最大の不安がPTA役員選出だったりしませんか。

 私の子どもの通う小学校では、1年生の初めてのPTAの時に学級役員を選出します。

 選出にあたり立候補がなくて長時間の恐ろしい沈黙の挙句に、誰かが泣く泣く役員を引受けることになったという話を時々聞きます。

 1年生とは言え、保護者の中には経験者も多いだろうに、なぜそこまで行ってしまうのでしょう。

 初めての学校でいきなりそんな事態に出くわしたら「PTA恐怖症」になりそうな気がします。

 そうかと思えば、最後の6年生になって役員未経験者の人数が足りず困ったこともありました。

 子どもが成長すると「役員」も小学校PTAだけではなくなってきます。

 子ども1人に1度はやるものと思って、いろいろとやり繰りして都合を合わせるのですが、なかなか思い通りには行きません。

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 そんな経緯があったとしても、大抵の人は役員になってしまうと立派にやってらっしゃいます。

 役職によっては大変なことも確かにあるし、余計な仕事と言えばそうかもしれません。

 でも、やってみればそんなに悪いことばかりではなかったと思うのに、「嫌よね」「困るわよね」「大変なんですってね」と嫌悪感ばかりが囁かれて行くのは何 故でしょうね。

 学校に関わる機会を持つことは親にとって悪い事ではないはず。

 関わりあうことで信頼や安心を育てる事ができますからね。

 お母さんが役員だと子どもは無邪気に喜んでいるし。

 PTA役員、本当はそんなに嫌われ、恐がられなくても良いんじゃないのかな。